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「手ぶらで来てね」のホームパーティーで予期せぬ「会費徴収」 払わないとダメなの?
東京都在住の会社員マリコさん(30代)は、先日参加したホームパーティーのことで、モヤモヤが続いている。マリコさんが行ったのは、居酒屋の常連客仲間が開催したホームパーティーだった。ある男性客が「引っ越したばかりだから、お披露目でホームパーティーやるよ」と、店の常連の人々に声をかけ、開催されたそうだ。
「20代から50代まで、男女20人くらいが集まりました。『手ぶらできて』とは言われていたものの、4000円くらいの赤ワインを持って出かけました。遅く来る人、早く帰る人がいましたが、ほとんどみんな、飲み物や食べ物、デザートやつまみを持ってきていました」
そして片付けを始めたころ、ホストから「じゃ、今日の会費は3000円ってことで」と伝えられたそうだ。
マリコさんは「『えっ?』という感じでしたけど、お酒も入っていたし、深く考えずに支払いました。でも、ホストが用意したのは、スナック菓子と自分の缶ビール、紙皿くらい。1500円分ぐらいだったと思います」と話す。
この日、マリコさんがこのパーティーのために支払った総額は7000円。そこそこの店で宴会するのと変わらない金額だけに納得がいかないようだ。「家も普通の1DKで、ひしめきあっていました。飲み物や食べ物も招待客がほとんど用意したようなもので、お金を返してもらいたいんですよ」と立腹している。
はたしてマリコさんはホストに対し、3000円の返還を求めることはできるのだろうか。大熊裕司弁護士に聞いた。
過労死遺族「彼らは命を賭け『働くことの意味』を問いかけている」胸の内を語る
厚労省主催の「過労死等防止対策推進シンポジウム」が11月9日、東京都内であり、過労死で家族を亡くした遺族4人が「すべての人に『働くことの意味』を考える責任がある」などと思いを語った。
<五輪エンブレム>佐野氏デザインを選んだ審査委員「少し似たのはまったく偶然」
アートディレクターの佐野研二郎氏が制作した2020年東京オリンピックの「公式エンブレム」がベルギーの劇場ロゴの「盗作」ではないかと指摘されている問題で、東京五輪組織委員会は8月28日、東京都内で記者説明会を開いた。
この説明会には、佐野氏のデザインを選んだ審査委員代表で、グラフィックデザイナーの永井一正氏が出席した。永井氏は、佐野氏の応募作について、「1964年東京五輪や1972年札幌五輪のエンブレムをリスペクトしたもので、日本らしさというか、インパクトの強さがあった。継承度、展開力が非常にすぐれていた」と振り返った。
公式エンブレムをめぐっては、7月24日の発表後に「盗作疑惑」が浮上。ベルギーの劇場側は、国際オリンピック委員会(IOC)を相手取り、現地の裁判所に訴訟を起こしている。こうした状況を受けて、永井氏は8月下旬、大手メディアの取材に「劇場ロゴと似ていない」「当初案からの修正があった」などと証言して、注目を集めていた。
合意の上で同時交際「ポリアモリー」、既婚者や子持ちも…一夫一婦制に反しないの?
離婚リスクを劇的に上げる、愛人や隠し子の存在。しかし、もしもそれが全員の合意に基づいていたとしたら、どうなるのでしょうか。
たとえば、一児がいるAさんとBさん夫妻がいるとして、Aさんが別にCさんやDさんとも交際しているという場合。Aさんが、Bさんを含めた3人と関係を持っていることは全員許容しているとしたらーー。
近年は、パートナー以外にも複数の交際相手を持つ、「ポリアモリー」という概念も知られるようになりました。実際に、配偶者や子どもがいても、全員の同意を得て、複数人と交際する人がいます。
現行法上、ポリアモリーによって、起こり得る法的問題を田中真由美弁護士に聞きました。
シングルマザーの「子連れ再婚」――元夫からもらっていた「養育費」はどうなる?
歌手のhitomiさん(38)が、3度目の結婚と第二子の妊娠をブログで発表したことが話題になっている。hitomiさんは「とても優しくて頼りになる……。私の事、娘に対してもしっかり向き合ってくれて一緒にいるととにかく楽しいそんな方です」「今、妊娠5ヶ月です」と幸せをつづっている。
hitomiさんは2002年にヒップホップグループの男性と結婚したが、07年に離婚。その後、08年に俳優と再婚して長女を出産し、11年12月に離婚した。長女は、hitomiさんが親権を持って育てているという。
近頃ではhitomiさんに限らず、子連れの再婚が決して珍しいことではなくなっている。一般的に、子連れのシングルマザーが再婚する場合、元の夫との間で生まれた子どもの養育費はどうなるのだろうか。大和幸四郎弁護士に聞いた。
スリランカ女性の死亡「超能力者でなくても、結論わかる」 入管による調査に疑念の声
名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)に収容されていたスリランカ人女性(33歳)が亡くなった問題。支援団体によると、女性は体調不良を訴えていたが、「入管に見殺しにされた」という。上川陽子法務大臣は、死亡した経緯について調査するよう、出入国在留管理庁に指示しているが、第三者による調査でないことから「結論は目に見えている」と疑念を抱く声もあがっている。
温泉盗撮は和歌山発祥? グループが暗躍、修学旅行も狙う <日本の盗撮史>
「温泉盗撮は和歌山が発祥地です。1980年代には始まっていました。その後、手口を真似た盗撮ビデオが爆発的に増えていきまして、風呂の盗撮はいまでも一大ジャンルです」
盗撮問題を20年あまり扱ってきたプロはこう語る。日本では毎日のように盗撮事件が報じられているが、源流までたどっていくと蓄積された長い歴史があることが分かった。シリーズ第三弾は日本の盗撮犯罪史をひもといてみたい。(ジャーナリスト・竹輪次郎)
電車内でiPhoneの「AirDrop」機能使って周囲に不快な動画送りつけ…何かの罪になる?
電車内でiPhoneのAirDrop機能を使って、見ず知らずの他人にアダルト動画を送りつけるいたずらを紹介するスレッドが立ち、話題となった。
「AirDrop」を使えば、近くにいる相手に写真やビデオ、URL、連絡先などを無線で共有できる。お互いのiPhoneでAirDropを有効にすることで使用でき、対象は「連絡先のみ(連絡先に登録している人のみ)」と「すべての人」を選択することができる。「受信しない」と無効にしておくことも可能だ。
試しに編集部でAirDropを使ってみた。自分の端末に保存している動画を送ると、相手のiPhoneに「●●のiPhoneが1本のビデオを共有しようとしています」という文面が出てくる。その画面には、動画の最初の部分(プレビューの画像)が表示され、辞退・受け入れるのボタンが出てくる。「受け入れる」にすると、すぐ再生画面に切り替わるという仕様だった。
スレッドでは、「それ犯罪やで」「ポルノ爆弾」などといったコメントが寄せられている。実際にこの機能で公共の場でアダルト動画などを送信した場合、何らかの罪に問われる可能性はあるのだろうか。福本洋一弁護士に聞いた。
「除名」された日本舞踊・花柳流プリンス「流儀に反したことは一切していない」
「家元VSプリンスのお家騒動」としてテレビなどで報じられている日本舞踊・花柳流の後継者争いが、裁判所に舞台を移して展開されている。「花柳流のプリンス」との声もある花柳貴彦さんが現在の家元から「除名」通知を受けたのに対して、除名処分は無効だと裁判で訴えているのだ。
東京地裁で3月11日に開かれた第5回口頭弁論の後、貴彦さんは東京都内で記者会見を開き、花柳流に対する自らの思いを訴えた。
「(花柳流の)流儀に反したことは一切していない。私は、自分が流儀につくすために、会社を辞めてこの世界に来た。なぜ除名されなければならないのか、理解できない」
原告女性「彼を注意する上司が1人もいなかった」システム会社・セクハラ訴訟口頭弁論
システム大手の新日鉄住金ソリューションズで契約社員として働いていた30代女性が、会社からの雇い止めの無効と慰謝料など約1091万円を求めた訴訟の第1回口頭弁論が7月10日、東京地裁であった。新日鉄住金ソリューションズ側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。具体的な主張は、次回期日以降に提出される。
女性は正社員で管理職の男性からセクハラを受けたが、会社が対応してくれず、精神疾患を患って休職状態になったところ、雇い止めを受けたと主張している。
同社は答弁書で、「じゃあ、今度エロ勝負しましょう←消化しきった人」などのフェイスブックメッセンジャーにおけるやりとりの存在は認めたものの、セクハラかどうかについては否認した。
女性は意見陳述で、「会社に常識があれば、彼にきちんと指導や注意ができました。しかし彼にはそういうことをきちんと指導してくれる愛のある上司が一人もいませんでした。会社が制裁指導を加えないから行動に拍車がかかり、気づいた時にはこのように社会問題になってしまいました」などと訴えた。
原告側は終了後、弁護士会館で報告集会を開いた。今回の意見陳述に関して、同社の代理人は男性の名前を秘匿するよう意見書で求めていた。最終的に女性はイニシャルで読み上げたが、原告側代理人の河村健夫弁護士は、「同社側は訴訟記録の閲覧制限の申し立てもしている。裁判になる前に解決するチャンスはあったのに、企業として危機管理を失敗している」と厳しく批判した。